脂漏性皮膚炎 痒いの漢方相談ビフォーアフターを紹介するコーナーです。
現在70歳ですが、10年以上も前から後頭部の痒さに悩まされて、病院の皮膚科で診察を受けたこともあるのですが、出された薬は「副腎皮質ホルモン剤」。この薬の効果は、一時的なものでしかないと知っていたので、途方に暮れてしまい、日夜ゴリゴリ掻きつづけるしかありませんでした。
ある時、西東京市で発行されている週刊タブロイド紙「東興通信」(現 タウン通信)を読んでいて、そこに掲載されていた小平薬局の大塚みどり先生の文章に目が釘付けになってしましました。そこに書かれていたのが「脂漏性湿疹」についての症状で、悩まされていた自分の症状と全く同じだったのです。
早速、小平薬局に出向いて大塚先生に相談したところ、「症状のある頭皮の熱をとるべきです」とのことで、内服薬と直接患部に塗布する軟膏を勧められました。
結果、頑固な痒みからあっさり解放されました。速効性があったので素直に大塚先生の指示通り、薬を使い始めて3か月、ついに「脂漏性湿疹」をノックアウトすることに成功いたしました。
この方は「頭が痒くて仕方がない、何とかしてほしい!」と訴えていました。
頭皮を見せていただくと、皮膚の所々が赤く表面が油性のかさぶた(痂皮)で覆われています。掻くとフケがこぼれ、髪にも付着しています。これを「脂漏性皮膚炎」と言い、皮脂の分泌が過剰になり、角質層がはがれ、ふけや固まりになります。
原因は様々ですが、特に糖分・脂肪・酒・たばこなど、カロリーの多い食生活が中心の方は皮脂の分泌はさらに活発になります。ホルモンバランスの乱れにより、20代から発症する方も少なくありません。
この方には漢方薬と頭皮のお手入れ法をお話ししました。2週間後には痒みがなくなり、痂皮が取れ、1か月後には頭皮の赤みも目立たなくなりました。2週間ごとに頭皮を見せていただき、6週間目から漢方薬の内容を変えました。3か月で休薬するときには、赤みはほとんどなくなりました。
ご本人はお酒がやめられないとおっしゃっておりますが、お酒が原因の一つと理解できたことは、これからの養生が変わってくると思います。きっと努力されていることでしょう。
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